聖母子 ピッティ美術館
画面前景に聖母子、幼児キリストはザクロ(ザクロの赤さがキリストの血と関連づけされ「受難」の象徴とされる)を持っている。聖母はこの時代の女性の理想像として描かれたらしい。
背後には聖書外典によるマリアの誕生をめぐる物語。中景左では、ベッドに横たわる母アンナに、むつきに包まれた嬰児を召使いが見せている、マリアの誕生の伝統的図像。後景右奥ではヨアキムとアンナの出会い、「金門での再会」が室内に移されている。
1450年代
背後には聖書外典によるマリアの誕生をめぐる物語。中景左では、ベッドに横たわる母アンナに、むつきに包まれた嬰児を召使いが見せている、マリアの誕生の伝統的図像。後景右奥ではヨアキムとアンナの出会い、「金門での再会」が室内に移されている。
1450年代
室内は上流階級の暮らしを思わせるが、中景右下の床は低く設定され、一段高いのが左のベッドがある部屋、さらに後景右の中2階のような部屋、そして階段。複雑な空間が天上の格子や床の幾何学的な模様で遠近法的にまとめられている。
フィリッポ・リッピ Fra Filippo Lippi
聖母子
1452年頃 板 テンペラ 直径135cm
フィレンツェ ピッティ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
聖母子
1452年頃 板 テンペラ 直径135cm
フィレンツェ ピッティ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1